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編集日 September 17, 2026

見知らぬ相手に送った1通のメッセージから、Courseboxが生まれるまで

2022年4月、Y Combinatorの共同創業者マッチングで、見知らぬ相手にメッセージを送りました。それがCourseboxになるまでの話です。

Alex Hey
Alex Hey
最高執行責任者

2022年4月、インターネットで見知らぬ相手に1通のメッセージを送りました。それがCourseboxの出発点です。いまでは180か国、150,000社を超える研修会社が使うエージェント型AIプラットフォームになりました。

あのメッセージを送った時点では、何ひとつ存在していませんでした。
現在までに生成されたコースは300,000本を超え、対応言語も数十に広がっています。

ネットで見ず知らずの人にメッセージを送った

2022年4月、Y Combinatorの共同創業者マッチングプラットフォームにプロフィールを登録しました。世界規模でインパクトを出せるものを作りたかったからです。そこで見つけたのがTravis Clappでした。インストラクショナルデザインと教育の分野で10年以上のキャリアを持つ人物です。一緒に何か作れないか、メッセージを送ってみました。

Travisには何年も温めてきた構想がありました。AIでインストラクショナルデザインを支援する、というものです。最初に聞いたときの正直な感想は、あまり良いアイデアには思えない、でした。当時試していたAIツールは、どれも役に立つとは感じられなかったからです。

Y Combinatorの共同創業者マッチングプラットフォームの画面。2022年4月13日にAlex HeyとTravis Clappがマッチングし、最初のダイレクトメッセージをやり取りしたところ

そこにChatGPTが登場した

2022年後半にChatGPTが登場し、状況は一変しました。AIでインストラクショナルデザインを支援することは、その数か月前までほぼ不可能に思えたのに、一夜にして現実味を帯びたのです。当時はシンプルなコース作成ツールでまったく手応えをつかめずにいたため、AIによるコース生成へ大きく舵を切りました。そのバージョンが形になるまでには数か月かかりましたが、リリースした瞬間に違いははっきり出ました。成長曲線が変わったのは、ここからです。

登録20,000件、それでもまだ本業を続けていた

AIコース作成ツールの公開から半年後の2024年2月、Courseboxの登録は20,000件を超え、有料顧客は200件、Googleの「AI course creator」では1位になっていました。オーガニック検索から毎日のように登録が入り、売上もついてきました。

しばらくは2人とも片手間でした。私のほうが使える時間は少なく、生活費を稼ぐためのフルタイムの仕事があったので、Courseboxに向き合えるのは平日の夜と週末だけでした。売上が立ち始めたところで、これは長く続けられるものになると判断し、フルタイムの仕事を辞めて全力を注ぐことにしました。自分の生活費を工面しながら事業を進めるのは、どの創業者にとってもつらい局面です。私は数か月分の貯金があったので恵まれていましたし、自分たちに給料を出せるようになるまでのつなぎとして、フリーランスの仕事も引き受けていました。

アクセラレーター採択と、最初のCTO

2024年5月、Plus Eightに採択されました。パースで評価の高いアクセラレーターです。それまでは自分の生活費をフリーランスの仕事でまかなっていて、フリーランスに使った1時間は、そのままCourseboxに使えなかった1時間でした。プログラムに伴う出資が、このトレードオフを終わらせてくれました。創業CTOとしてToni Arrebolaを迎え、週末に手が回る範囲ではなく、プロダクトの土台づくりを本業として担う人が初めて加わりました。

Courseboxチームを含む、Plus Eightアクセラレーターの参加メンバー

2025年8月には、地元のベンチャーファンドであるPurpose Venturesからシードラウンドで資金を調達し、チームをさらに広げられるようになりました。現在は11名以上のチームで、コードベースには学習管理の積み重ねが何年分も残っています。CourseboxがオーサリングツールとしてもLMSとしても機能するのは、そのためです。

2025年11月のCourseboxチーム。有料登録1,000件の節目を迎えた頃の写真

いまのCourseboxができること

Courseboxは現在、研修の作成から運用までを1つでまかなうエージェント型AIコース作成ツールです。受講者は誰か、コースの長さはどのくらいか、どんな内容を想定しているかを伝えると、指定どおりの参加型コースが生成されます。画像や動画、シナリオベースの学習を含み、受講者に合わせて個別化されるため、取り組む意欲も高まります。

コース全体を学習したAIチューターが、受講者一人ひとりと対話できます。音声モードに切り替えれば、ポッドキャストのようにコースを聴くことができ、評価課題も入力ではなく話して回答できます。

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コースを修正したい、コンテンツを追加したいといった依頼をチャットで伝えれば、Courseboxがそのとおりに反映します。プラットフォーム全体をホワイトラベル化すれば、受講者から見た体験を自社ブランドに統一できます。すでにお使いの学習管理システムと連携させることもできるので、システムの乗り換えは必須ではなく、選択肢の1つです。

Coursebox 2.0のローンチ基調講演に登壇したAlex HeyとTravis Clapp

Courseboxをお使いのメンタルヘルスケア専門職、Candiceさんは、「以前は数か月、場合によっては数年かけて作っていたコースを、すばやく組み立てられるようになりました」と話してくれました。これが基準です。だからこそ出力をベンチマークし、自分たちでテストを重ね、実際の利用者にコースを届け、返ってきた反応をもとにエンジンを改善し続けています。

Institute for Economics and PeaceのDarren Lewisさんは、これまでに何百もの学習管理システムの売り込みを受けてきました。そのうえでCourseboxを「これまで見た中で断然いちばんです。しかも、費用はずっと手頃です」と評しています。

私たちには4つの価値観があります。速く動く、世界を変える、学び続けることにこだわる、世界を視野に入れる。この4つです。世界の大多数の人にとって、英語は第一言語ではありません。ソフトウェア企業ならどこでも知っていることですが、それでも大半は英語で作り、翻訳は後回しにします。最後まで手をつけないことさえあります。私たちは早い段階で、言語は軌道に乗ってから付け足す機能ではないと決めました。現在、コースの40%は英語以外の言語で作成されています。ウェブサイトは11言語で提供しており、プラットフォームが対応するロケールは30を超えました。2026年6月に17言語を追加したためです。

これから作るもの

教育テクノロジーの次の波を支える土台。それがCourseboxの目指す姿です。一人ひとりに合わせたAI学習パス、手を動かして試せる参加型のシミュレーション、疑問が浮かんだその場で答えるAIチューター、多言語でのコース生成、そしてリアルタイムのフィードバックで進む研修。こうしたものが当たり前になる場所を作っています。

まだ始まったばかり、という感覚です。

tip:Courseboxで何が作れるか、試してみませんか

受講者は誰か、どんな内容を届けたいかを伝えるだけで、数分で使えるコースの原案ができあがります。CourseboxのAIコース作成ツールを試す。

Alex Hey

Alex Hey

最高執行責任者

Alex Heyは、グロースとデジタルマーケティング分野で10年の実務経験を持つテクニカルマーケターです。世界に影響を与えるソフトウェア製品を作るための共同創業者を探していた際にオンラインで出会ったTravis Clappと共にCourseboxを共同創業しました。西オーストラリア州パースのオフィスでCOO(最高執行責任者)として勤務しています。Coursebox以前には、世界初の患者リクルートメント向け自動化ファネルを構築しました。2023年中頃のCourseboxローンチ以降、Courseboxに30万件以上のオーガニック登録をもたらしました。AlexはCourseboxのマーケティングとデジタルグロースを率い、プロダクト開発チームと協働し、データ駆動のプロダクト判断と卓越したユーザー体験への情熱を発揮しています。Alexは、完璧なコースを作るための世界で最も簡単な方法を構築することに強い決意を持っています。