Anki vs Knowt:同じ単語帳を両方で使って比較してみた(2026年版)
同じ単語帳を無料版のAnkiとKnowtの両方で使って比較した。スケジューリングの精度とオフライン対応はAnkiが上回り、Knowtは8種類の無料学習モードとAIによるカード作成が強み。料金も確認済み。

今学期の勉強を無料で楽しく続けたい学生にはKnowtが向いている。8種類の学習モード、AIによるカード作成、ライブ対戦ゲームがすべて無料プランに含まれる。医学・法律・語学のように何年も記憶し続ける必要がある人にはAnkiが向いている。
- AnkiもKnowtも、学生であれば料金を払う必要はない。Ankiはパソコンおよびアンドロイド版が無料で、iPhoneアプリのみ$24.99の買い切り。Knowtは学習モードがすべて無料で、年額$149.99のUltraプランは学習機能ではなく教師向けツールを販売するものだ。
- スケジューリング機能ではAnkiが優れている。回答するたびにカードごとの復習間隔が設定され、ボタンを押す前にその間隔が表示される。オプションのFSRSスケジューラーを使えば、目標とする記憶保持率に合わせて復習間隔を調整することもできる。Knowtの間隔反復も同じ4つのボタンを使うが、そこまでの深さはない。
- カード作成の面ではKnowtが優れている。PDFや録音、貼り付けたノートからAIが単語帳の下書きを作成してくれる。一方Ankiにはこうした機能はなく、カードはすべて自分で入力するか、無料の共有デッキをダウンロードする必要がある。
- どちらを選んでも縛られることはなく、両方を併用するのも実用的な戦略だ。試験が近いときはKnowtで勉強し、長期的な記憶にはAnkiでデッキを維持する。どちらのアプリもプレーンテキストでのインポート・エクスポートに対応しているが、復習履歴は引き継がれない。
- AnkiにもKnowtにも、研修記録を作成する機能はない。スタッフがコースを修了し、合格したことを証明するには、修了レポート機能を備えた学習管理システム(LMS)が必要であり、個人向けの学習アプリではその役割を果たせない。
3つの質問に答えるだけで、数秒でわかる

自社ブランドの LMS を、学習者数無制限で運用できます
AnkiとKnowtは、一度も課金せずに本気で使える2つのフラッシュカードアプリだ。勉強漬けだった学生時代、これにはまさに救われた
少し時を戻すと、両プラットフォームの実際の使用感をきちんと比較するために、それぞれの無料アカウントで同じ5枚のカードから成る単語帳を実際に使ってみた。
Knowtでは、作成したフラッシュカードが入力式クイズ、マッチングゲーム、模擬テスト、ライブ対戦ゲームなど8種類の学習モードに変換され、ラウンドを終えるとXPがもらえた。一方Ankiがすることはただ一つ、それを繰り返すだけだった。カードを表示し、どれくらい覚えていたかを尋ね、次の復習タイミングを自動で設定する。間違えれば1分後、簡単だと感じれば4日後という具合だ。
試験が近いなら、バラエティが欲しくなる。2年後もこの内容を覚えていたいなら、スケジューラーが欲しくなる。以下では、それぞれの無料プランで制限されている点、各項目のテストでどちらのアプリが優れていたか、そして気が変わったときにデッキを移行する方法を紹介する。
結論を先に
Knowtを選ぶべき人:
- 試験が今学期にある。 Learnモード、模擬テスト、マッチング、ライブゲームがすべて無料で、ラウンド数の制限もない。
- アプリにカードを作ってほしい。 AIがPDFや録音、ノートから単語帳を作成してくれる。AnkiにはそもそもAI機能がない。
- 勉強にゲーム感覚が欲しい。 XP、レベル、5種類のライブ対戦ゲームが、また戻ってきたくなる仕掛けになっている。
Ankiを選ぶべき人:
- 何年もこの内容を覚えておく必要がある。 医学、法律、語学など。スケジューラーは、各カードを覚えていることが確認できるたびに復習の間隔を広げていく。
- オフラインで勉強する。 デスクトップ版なら、デッキはパソコン内に保存される。Knowtはブラウザで動作する。
- サブスクリプションは絶対に嫌だ。 パソコンとAndroidは無料。唯一の料金はiPhoneアプリの$24.99で、支払いは一度きりだ。
決められないなら、両方使えばいい。 試験が近いうちはKnowtでカードを作って学習し、長期的にはデッキをAnkiに移す。どちらのアプリもプレーンテキストでデッキを移行できる。その方法は以下で紹介する。
AnkiとKnowtをどう比較したか
AnkiとKnowtの両方で無料アカウントを作成し(Ankiは8月31日、Knowtは2026年9月1日)、同じ5枚のカードから成る単語帳を使って比較した。内容は倉庫の安全管理に関する基礎用語で、表に用語、裏に定義を記載したものだ。それぞれのアプリでデッキを作成し、最後まで学習を終え、無料プランで使えるすべての学習モードを試した。料金はいずれも各社の公式ページとアプリから、上記の日付時点で確認したもので、以下のスクリーンショットもすべて実際のセッションから撮影したものだ。
- カードがどう作られるか、その作業を誰が行うか
- 実際の学習画面はモードごとにどう違うか
- 次にカードが表示されるタイミングをどう決めるか
- 無料プランで制限される点と、有料プランの料金
- デッキを他のアプリに移せるかどうか
私たちもこの分野で製品を作っている。自社製品のCourseboxは、資料からフラッシュカードやコースを自動生成するツールで(そのAIフラッシュカード作成機能が、この2つのアプリに最も近い存在だ)、本記事内でCourseboxに触れるのは末尾の一箇所だけに限定している。
ひと目でわかるAnki vs Knowt
| Anki | Knowt | |
|---|---|---|
| 無料プラン | プログラム全体がパソコンとAndroidで無料 | 学生向けの学習モードはすべて無料。AI機能は制限付きで、ファイル作成20回まで |
| 間隔反復 | 製品全体の中心機能。各回答ボタンに復習間隔が表示される | 8モード中の1つ。Anki風の間隔を編集可能 |
| AIによるカード作成 | なし | あり、無料だが制限付き。ファイルやノートからカードを作成 |
| 学習モード | 1種類:期限が来たカードを復習 | 8種類。Learn、模擬テスト、Match、ライブ対戦ゲームなどを含む |
| オフライン対応 | あり、デスクトップ版はデッキを端末内に保存 | なし、ブラウザで動作 |
| 対応プラットフォーム | Windows、Mac、Linux、Android、iPhone、Web | Web、iPhone、Android |
| 有料料金 | iPhoneアプリのみ$24.99の買い切り | Ultraプランは月額$12.49(年額$149.99請求)、教師向け |
| デッキの移行 | プレーンテキストでのインポート・エクスポートに対応 | プレーンテキストでのインポート・エクスポートに対応 |
| App Storeの評価 | 4.0(評価2,320件、有料のiPhoneアプリ) | 4.7(評価10,415件) |

Ankiでできること:最も精度の高いスケジューラーと、自分で作るカード
Ankiの公式サイトは、これを「物事を覚えやすくするプログラム」と紹介しているが、まず目についたのはインターフェースの徹底したシンプルさだった。Web版のメニュー項目は「Decks」「Add」「Search」の3つだけ。フィードもトップページのライブラリもマスコットキャラクターもない。見た目は10年前のままだが、読み込みは一瞬だ。
カードの追加はNote Type、Deck、Front、Backの4項目からなるフォームで行う。5枚の安全管理用カードを入力すると、デフォルトのデッキに追加された。Web版のフォームにはインポートボタンもリッチテキストツールバーもなく、カードを書いてくれるAIもない。すべて自分で入力する必要がある。

Ankiのカードエディタはこれで全部。4つの入力欄と「Add」ボタンのみだ。
デッキ一覧には各デッキの復習期限が来たカード数が表示され、学習は1枚ずつ進める。表を見て考え、「Show Answer」を押すという流れだ。

デッキ一覧に表示される数字は1つだけ、今すぐ復習すべきカードの枚数だ。
学習画面こそ、Ankiが他のフラッシュカードアプリと一線を画す部分だ。答えを表示しても、Ankiは「正解したかどうか」を尋ねない。代わりに、そのカードがどれくらい難しく感じたかを4つのボタンで尋ね、各ボタンの上には次にそのカードが表示されるタイミングが記されている。

Ankiでの学習中の画面。問題文とボタンが1つあるだけだ。

Ankiの核となる画面。4段階の評価それぞれに、そのカードが再び現れるタイミングが表示される。
「Easy」を押せば、そのカードは4日間現れなくなる。「Again」を押せば1分以内に戻ってくる。回答一つひとつがスケジューリングの判断であり、その間隔はカードごとに設定され、正しく答え続けるほど間隔は広がっていく。これが間隔反復であり、Ankiはこれこそを本業としている。
間隔反復とは、忘れかける直前のタイミングでカードを復習する手法で、その間隔は1日、4日、数週間というように徐々に広がっていく。間隔を広げながら思い出せるたびに、記憶はより強固になる。金曜日のテストのために勉強することと、来年もその内容を覚えていることの違いはここにあり、これが間隔反復を基盤とするアプリが医学部の勉強で圧倒的な支持を得ている理由だ。
このスケジューリングの仕組みは調整することもできる。デッキオプションから、従来のスケジューリング方式(SM-2)を新しい方式(FSRS)に切り替え、「カードの90%を覚えている」といった目標を設定できる。目標を設定すると、それに合わせて復習間隔が自動的に計算される。ほとんどの人はここまで手を加えることはなく、マニュアル自体も、何かを変更する前にまずは数週間デフォルト設定のまま使うことを勧めている。
カードをすべて自分で作る必要もない。ankiweb.netの共有デッキライブラリには、語学の単語集から医学系のデッキまで、定番の長期学習向けコンテンツが揃っており、カテゴリ別に分類されて無料でダウンロードできる。

Ankiの共有デッキライブラリ。無料でダウンロードでき、カテゴリ別に整理されており、長期的な学習分野に特に強い。
Ankiが優れている点
- スケジューリングの精度。 選択する前に表示されるカードごとの復習間隔と、目標の記憶保持率に合わせて調整できる最新スケジューラー(FSRS)。ここまでの精度はKnowt側にはない。
- オフラインでローカル動作。 デスクトップ版はデッキをパソコンに保存し、接続時には無料のAnkiWebサービスを通じて同期される。
- 料金は一度きりで、繰り返し発生しない。 パソコンとAndroidは無料。唯一の購入はiPhoneアプリの$24.99で、一度きりだ。解約すべきサブスクリプションもない。
- オープンソースで、歴史がある。 コードは公開されており、ファイル形式もドキュメント化されているため、15年前に作られたデッキも今なお使える。自分の学習が、あるスタートアップのビジネスモデル次第で左右されることはない。
Knowtでできること:8種類の学習モードと無料のAIアシスタント
Knowtの体験はAnkiとは正反対だった。ダッシュボードはモダンで洗練されており、オンボーディング用のチェックリストも用意されていた。作成メニューでは、PDF、講義の録音、Googleドライブのファイル、白紙状態、あるいはAIから単語帳を作成できる。区切り文字を設定できる貼り付けインポート機能を使ってデッキを取り込むと、5枚のカードは数秒で問題なく反映された。一つだけ気になったのは、インポートしたセットにはタイトルが付いていないため、エディタ内で名前を付ける必要があったことだ。

Knowtの貼り付けインポート機能は、5行分のデータから数秒でセットを作成した。
エディタは本格的なカード作成ツールになっており、カードごとにリッチテキストツールバー、表裏両面への画像・音声録音ボタン、自動保存機能が備わっている。右側には「Kai」というAIサイドバーがあり、カードの再生成や追加作成、デッキ改善の指示出しなどができるが、今回のテストではAI機能は使用しなかった。

Knowtのエディタ。カードごとにリッチテキスト、画像、音声に対応し、右側にはKai AIサイドバーがある。
セットを保存すると、Knowtは無料プランのまま8種類の学習方法を提示する。
- Learn:選択式、記述式、正誤問題、フリップをラウンド形式で出題
- Practice Test:問題一覧のサイドバー付きの本格的なテスト画面
- Spaced Repetition:Anki風のモードで、詳細は後述
- Match:制限時間付きのタイルマッチングゲーム
- Flashcards:ヒントと音声付きの定番のめくり式学習
- Knowt Play:参加コードを使ったライブ対戦ゲームで、5種類のゲームタイプがある
- Call KaiとPodcast:AI音声チューターと自動生成される音声まとめ機能。この2つは今回未使用

保存した1つのセットに対して8通りの学習方法。これがKnowtの魅力を一画面に凝縮したものだ。
Learnモードを最後まで進めてみた。最初は選択式で、カードの習熟度が上がると記述式に切り替わる仕組みで、カードごとに習熟段階があり、無料プランでもラウンド数の上限はない。

安全管理デッキでLearnモードの選択式問題を実施。無料かつ上限なしだ。
Knowtの成績はXPとレベルで管理され、マスコットキャラクターが応援してくれる。1ラウンドを終えると20XPとプログレスバーの進捗が得られ、途中でモードを終了しようとすると、泣いているマスコットが表示され、XPが失われると警告するモーダルが出る。これを魅力と感じるか煩わしいと感じるかは人による。教室では動機付けとして機能する一方、連続記録の仕組みを操作的だと感じる人にとっては、同じ仕掛けが逆効果にもなり得る。

5問中5問正解で20XPと応援するマスコットが表示された。ラウンド途中で終了するとXPが失われる。
この比較で焦点となるのはSpaced Repetitionモードだ。Knowt版では、カードをめくって自己採点するのではなく、答えを実際に入力させる方式を採用しており、その後Again、Hard、Good、Easyというおなじみの4つのボタンが表示される。各ボタンには次の復習タイミングが示され、キーボードの1〜4キーでも操作できる。

Knowtの間隔反復モードでは、採点される前にまず答えを入力する必要がある。

Knowtの間隔反復モード内にある、Ankiと同じ4つのボタン。復習間隔も表示される。
設定画面では、1日あたりの新規カード数に加えて、復習間隔まで編集できるようになっている。れっきとした間隔反復システムであり、答えを入力させる方式は自己採点よりも厳格なテストだと言える。ただし、それ以上の深さはなく、記憶保持率の目標設定も、スケジューリング方式の選択もできない。また、復習履歴はパソコン内のファイルではなく、Knowtのオンラインアカウントに保存される。

Knowtは復習間隔を編集可能にしている。1日あたりの新規カード数と、各ボタンに設定された間隔だ。
授業向けには、Knowt Playを使えばどんなセットもホスト形式のライブゲームに変えられる。生徒はknowt.com/joinでコードまたはQRコードを使って参加し、ホストは5種類のゲームタイプから選択する。今回のセッションでは無料で、参加人数の制限らしきものも見当たらなかった。

Knowt Playのホストロビー。参加コード、QRコード、5種類のゲームタイプがあり、今回のセッションでは無料だった。
Knowtが優れている点
- 無料プランの幅広さ。 Learn、模擬テスト、Match、間隔反復、ライブゲームはすべて無料アカウントで上限なく利用できた。制限があるのはAI機能のみで、月20回まで無料だ。
- AIがカードの下書きを作成してくれる。 PDFや録音、大量に貼り付けたノートからカードを作成できる。Ankiがカードを代わりに書いてくれることは決してない。
- 勉強がゲームのように感じられる。 XP、レベル、Match、5種類のライブ対戦ゲーム。フラッシュカードが苦手な学生にとって、これは勉強するかしないかを分ける違いになる。
- 教師には本格的なツールが無料で提供される。 各セットには生徒ごとの進捗タブがあり、分析ページやセット配布用のクラス機能もある。アップグレード案内のモーダルには、教師はツールに料金を払うべきではないと明記されている。
料金について
AnkiもKnowtも、一切課金しない学生でも本格的に使うことができる。ただし料金が発生するポイントはそれぞれ異なる。Ankiは1つのプラットフォームで一度だけ課金し、Knowtは主に教師向けのサブスクリプションを販売している。
Ankiの料金

Ankiのプラットフォーム一覧。$24.99のiPhoneアプリ以外はすべて無料だ。
| プラットフォーム | 料金 |
|---|---|
| Windows、Mac、Linux | 無料 |
| Android(AnkiDroid) | 無料 |
| AnkiWeb(ブラウザ+同期) | 無料 |
| iPhone/iPad(AnkiMobile) | $24.99、買い切り |
アカウント画面にはプランもアップグレードも請求管理の項目も一切ない。実際に確認した。$24.99のiPhoneアプリがこのプロジェクトの資金源となっており、支払いは一度きりで更新されることはない。
Knowtの料金

Knowtの無料プランとUltraプランの比較表。有料プランの内容はほとんどが教師向けツールだ。
| プラン | 料金 | 追加される内容 |
|---|---|---|
| Basic(学生) | 無料 | すべての学習モードが上限なし。AIは制限付き |
| Basic(教師) | 無料 | セットとライブゲームは無制限、Ultra機能は月20回まで |
| Ultra | 月額$12.49(年額$149.99を前払い)、または1か月のみ$24.99 | AI無制限、模擬試験、監視付きの生徒向けAIチャット、自動採点アセスメント |
Ultraプランが実際に販売している内容を見てみると、生徒向けの監視付きAIチャット、自動採点アセスメント、模擬試験問題集、名簿管理機能といった、まさに教師向けの品揃えになっている。この2つのアプリで迷っている学生であれば、Knowtは実質無料と考えてよく、実際に確認できた制限は2つだけだった。無料アカウントでのファイル作成20回までという上限と、AI機能の月間利用制限だ。
- パソコンで1年間勉強する場合:どちらのアプリも$0。
- iPhoneで1年間使う場合:Knowtは$0、Ankiは最初に$24.99を一度支払えば、以降は毎年$0。
- AIによるカード作成を無制限で1年間使う場合:Knowt Ultraで$149.99。Ankiにはどの料金でもAI機能自体が存在しない。
- 毎日の復習を5年間続ける場合:Ankiは合計$0〜$24.99。Knowtは無料プランが今のまま維持されれば無料。
最後の点については一つ注意が必要だ。Knowtが無料なのは同社が成長段階にあるためであり、将来的に無料プランの内容が変更される可能性は十分にある。Knowtで何年もかけてカードを作り込む場合は、定期的にコピーをエクスポートしておくことをお勧めする。
デッキはプレーンテキストでどちらのアプリからも取り出せる
KnowtとAnkiはどちらも、プレーンテキストを使って双方向にデッキを移行できる。この点は実際のアカウントと各社のドキュメントの両方で確認した。Knowtのセットメニューには「Export」オプションがあり、インポート機能と同じく区切り文字を設定できる形式でテキストを出力できる。Ankiのマニュアルには、カンマ、セミコロン、タブのいずれかでフィールドを区切ったプレーンテキストファイルであればインポート可能だと記載されており、Anki自体のエクスポート機能もタブ区切りの「Notes in Plain Text」形式で出力する。

Knowtのエクスポートダイアログ。デッキ全体がプレーンテキストとして出力され、区切り文字も設定できる。
KnowtからAnkiへデッキを移行する
- Knowtでセットを開き、セットメニューから「Export」を選択し、タブ区切りでテキストをコピーする。
- プレーンテキストの.txtファイルとして保存する。
- Ankiのデスクトップ版で「File」から「Import」を選び、そのファイルを指定する。
AnkiからKnowtへデッキを移行する
- Ankiのデスクトップ版で、デッキを「Notes in Plain Text」としてエクスポートする。
- Knowtで貼り付けインポート機能を使ってセットを作成し、ファイルの内容を貼り付けて区切り文字をタブに設定する。
- セットに名前を付ける。貼り付けフローではタイトルが引き継がれないためだ。
どちら向きに移行しても引き継がれないのがスケジューリング履歴だ。カード自体は移行できても、どれだけ覚えていたかというアプリ側の記憶は引き継がれず、移行先のアプリでは最初からやり直すことになる。
始める前に知っておきたかったこと
- AnkiのWeb版は、カードの追加と復習にしか使えない。 ファイルのインポート、画像、書式設定はすべて無料のデスクトップ版でのみ可能なため、デッキを作り込むならデスクトップ版をインストールしておくべきだ。
- Knowtの無料プランは、カード数ではなくファイル数でカウントする。 最初のセットを作成した時点で「1/20 files created」と表示された。200枚のカードから成るセットでも1ファイル扱いになるため、20ファイルあれば1学期分は十分にカバーできるが、学位課程全体となると上限に近づいてくるだろう。
- Ankiは、その日の復習が終わるとそこで止まる。 復習を終えると、学習画面には「明日までは終了」と表示される。設定で追加練習を有効にすることもできるが、初期設定では1日あたりの学習量をAnki自身が決める仕組みになっており、これは意図的な設計だ。
- Knowtは教師アカウントだと少し見た目が異なる。 今回は教師アカウントでテストしたため、どの学習モードを開いても、まず生徒のアクセス管理用のウィンドウが表示された。生徒アカウントであれば、この手順なしで同じモードを利用できる。
- Ankiのボタンは、正直に評価してこそ機能する。 うろ覚えのカードに「Easy」を押せば、そのカードは4日間現れなくなる。Knowtは答えを入力させる方式のため、自分に甘く採点することはできないが、Ankiはそれを本人の判断に委ねている。
両アプリが対応していない領域と、Courseboxができること
AnkiもKnowtも、自分の単語帳で勉強する一人の学生のためのツールだ。職場で他者の学習に責任を持つ立場の人には、どちらも応えられない。安全教育やコンプライアンス研修をどちらのアプリに載せても、カードの周りにコースは存在せず、合格基準もなければ、監査に耐えうる記録も残らない。Knowtの教師向け分析機能はクラスの学習活動を追跡できるが、活動量は修了の証明にはならない。
それこそが、Courseboxが担うために作られた仕事だ。単語帳の元になったマニュアルを渡せば、その内容をもとにレッスンごとのコースを自動的に組み立ててくれる。アセスメントの作成にはAIクイズ作成機能を使う。Reportsダッシュボードでは、受講者ごとの修了状況とスコアが記録される。フラッシュカードはこの一連の流れの一部にすぎず、製品全体ではない。私たちのプラットフォームにおける1年分の学習者アクティビティを見れば、記録・追跡されたコース内でどれだけの学習が行われているかが数字として見えてくる。
一人の学生が一つの試験のために暗記するという用途では、本記事で扱った2つのアプリのほうが私たちより優れている。個人の単語帳はフラッシュカードアプリにこそふさわしく、特にAnkiのスケジューラーは、私たちが手を出していない領域をカバーしている。
結論:立場によって変わる答え
来月試験がある人: Knowtがおすすめだ。デッキをインポートするかAIで作成し、Learnと模擬テストを実行すれば、XPのループが明日もまた戻ってくる動機になる。
医学部、法律、語学: Ankiがおすすめだ。2年後もこのカードを復習しているはずで、記憶保持率を調整できるカードごとのスケジューリングは、まさにそのために作られている。まずは自分の分野の共有デッキから始めるといい。
教室を運営する教師: Knowtがおすすめだ。ライブゲーム、セットごとの生徒別進捗、そして教師には料金を払わせない姿勢を持つベンダーだ。
iPhone中心で、どこに投資すべきか迷っている学生: どちらでも構わないが、一度計算しておくべきだ。Ankiは$24.99を一度だけ支払えばよく、Knowtは無制限のAIが欲しくなるまでは無料で、それには年額$149.99かかる。
まだ迷っている人: 両方使えばいい。今学期はバラエティ豊かなKnowt、長期的にはAnki。移行は上記で紹介した通り、プレーンテキストで数分あればできる。
職場でチームを研修する場合: どちらも向いていない。修了記録のないカードでは誰かが研修を終えたことを証明できない。それにはレポート機能を備えたコースプラットフォームが必要だ。
どちらも合わない場合
本当に求めているのがQuizletのような充実したライブラリと洗練さであれば、同じ形式でハンズオン比較をそちら側でも行っている。Knowt vs QuizletとAnki vs Quizletの2本で両方の組み合わせをカバーしている。構造化されたノートを大量に取り、その中にカードを組み込みたい場合はRemNoteを検討するといい。また、AIによる単語帳作成ツール全体をランキング形式で紹介しているAIフラッシュカード生成ツール一覧.
最終更新日:2026年9月2日。Ankiは8月31日、Knowtは2026年9月1日にそれぞれ実際に操作して検証しており、いずれも同じ5枚のカードから成る単語帳を無料アカウントで使用した。料金はすべて各社の公式ページ、アプリ、アプリ内の画面から、それぞれの日付時点で確認したものだ。App Storeの評価は2026年9月2日にApple米国ストアから取得した。
よくある質問
はい、Knowtは学生にとって実質無料であることが今回の検証でも確認できた。Learn、模擬テスト、Match、間隔反復、ライブゲームはすべて無料アカウントで上限なく利用できた。実際の制限は、ファイル作成20回までという上限と、AI機能の月間利用制限の2つだけだ。年額$149.99の有料Ultraプランは、主に教師向けツールを販売するものだ。
長期的な記憶定着にはAnkiが優れている。カードごとのスケジューリングと復習間隔の表示、調整可能な最新スケジューラーがその理由だ。今学期の勉強を飽きずに続けやすくするにはKnowtが優れており、8種類の無料モードとAIによるカード作成が強みとなる。多くの学生にとって正直なところ、今はKnowt、長期的な学習にはAnkiという使い分けが現実的な答えだ。
何年にもわたるデッキ、医学系の共有デッキ、そしてスケジューラーの精度はいずれもAnki側の強みであり、これが医学部の学習でAnkiが圧倒的に使われている理由だ。一方Knowtの試験対策ハブは、AP、SAT、ACTを受ける学生を主な対象としている。
はい、双方向にプレーンテキストで移行できる。Knowtは区切り文字付きのテキストを出力し、Ankiのデスクトップ版でインポートできる。Ankiはタブ区切りのテキストを出力し、Knowtの貼り付けインポート機能で読み込める。ただし移行するのはカードのみで、復習履歴は引き継がれない。
はい、Knowtには本格的な間隔反復モードがある。入力式の想起テストのあと、Again、Hard、Good、Easyのボタンが表示され、その間隔は設定画面で編集できる。記憶保持率の目標設定や別のスケジューリング方式の選択はできず、Ankiほどの深さはないが、仕組み自体は同じだ。
たいていの場合は足りる。カウントの単位はカードではなくファイルであるため、200枚のカードから成るセットも、5枚だけの最初のセットも同じ1ファイル扱いになる。20ファイルあれば忙しい1学期分は十分にカバーできるが、学位課程全体の科目数となると上限に近づいてくるだろう。

Parshad Desai
Coursebox AIの成長・マーケティング戦略を牽引


