教師向けAIツール10選【2026年版】実際に試して比較
教師向けAIツール10選を、授業準備や採点など現場の作業で実際に試しました。得意なこと、つまずく点、有料に切り替える前に知っておきたい無料プランの制限をまとめています。

AIが作るのは、授業案・ワークシート・小テスト・フィードバックの「たたき台」までで、完成品ではありません。どのツールも、生徒に渡す前に必ず自分で確認し、手を入れる必要があります。
- 多くの教師にとっては、MagicSchool AIのような幅広いスイートを1つと、用途の絞られたツールを2〜3個組み合わせるほうが、10個のアカウントを使い分けるより効率的です。
- AIが作った小テストの正解と、AIがレベル調整した文章の難易度は、必ず確認してください。どちらも、見落とすと困る程度には間違いが出ます。
- 教師向けの無料プランが充実しているのは、Canva for Education、Khanmigo、MagicSchool AIです。ただし、利用が増えると多くのツールで無料枠の上限に達します。
- 生徒を特定できる情報は汎用のAIチャットボットに入力せず、学校向けのプライバシー方針を明示しているツールを選びましょう。
3つの質問に答えるだけで、このリストの中から最初に試すツールをご案内します。

講義資料を数分でインタラクティブなコースに変換します
1週間かけて、中学1年の授業づくり、読み物のレベル調整、短答式の答案の採点、小テスト作成といった、教師が日ごろ行う作業でこれらのAIツールを試しました。どれも速いことは間違いありません。
ただ、そのまま授業で使えたものは1つもなく、すべてに手直しが必要でした。
この見方が、このリスト全体の前提です。AIが書いてくれるのは、授業案、ワークシート、小テスト、フィードバックの良質なたたき台です。最終版を仕上げるのは、これからも教師自身です。
だから見るべきは、自分のクラスの前に出せる形にどれだけ近いか、そして信頼できるようになるまでにどれだけ直す必要があるか、という点です。
私はラーニングデザイナーで、コースや評価テストの設計を仕事にしています。注目したのは、デモ画面の見栄えではなく、実際の教室で役に立つかどうかです。
教師にとってAIが実際にできること、できないこと
これから使い始める方に向けて、ツールを用途別に整理しました。それぞれでAIが実際に何をしてくれるのか、どこまでが限界なのかを説明します。
- 授業計画と個別化。テーマから授業案を作ったり、同じ文章を複数の読解レベルに書き換えたりします。クラスの状況、自分の事例、使う基準を入力するまでは、内容は一般的なものにとどまります。
- 採点とフィードバック。コメントの下書き、似た答案のグループ化、自分で設定したルーブリックの適用までを担います。最初の一巡は速くなりますが、最終的な評価は教師が下します。
- ワークシートと小テスト。テーマや文章から、問題と正解を作成します。正解は必ず確認してください。もっともらしい顔で誤答を出してきます。
- スライドと視覚資料。大まかなメモから、デザイン済みのスライドやワークシートを作ります。強みはデザインで、AIが書く文章は平凡です。
- 生徒向けチュータリング。答えをそのまま教えず、生徒が自分で答えにたどり着くよう促すチューターです。数学で特に力を発揮します。それ以外の科目では見守りが必要です。
- ライブでの参加型授業。1つのプロンプトから、生徒がコードで参加する対話型アクティビティを作ります。盛り上がりは得られますが、深まりまでは期待できません。
- 手持ちの資料から学習教材を作る。カリキュラム、スライド、PDFを読み込み、要約、学習ガイド、音声での振り返りまで、アップロードした内容だけをもとに作ります。資料の範囲を超えないことが、むしろ狙いです。
- 自分のペースで進められるコースを丸ごと作る。ワークシートにとどまらず、レッスン、小テスト、AIチューターまで備え、受講者が自力で学び進められます。ワークシートより準備はかかりますが、それでは足りない場面に向いています。
ツールは大きく2種類あります。MagicSchool AIのような幅広いスイートは、1回のログインでほぼあらゆる作業をこなせますが、出力は一般的です。Diffit、Brisk、Conkerのような1つの作業に特化したツールは、その作業に限ればどのスイートより優れています。多くの教師は、スイート1つと特化型2〜3個に落ち着き、10個もログインを持つことはありません。
以下の評価は、下書きがどこまで仕上がっているか、そして自分で直すべき点がどこかを基準にしています。
検証の方法
ツールごとに、授業の実作業を実際に試しました。授業案の作成、読み物のレベル調整、短答式答案の採点、小テストの作成、スライドの制作のうち、そのツールの機能に合うものを選んでいます。無料プランがあるツールは無料プランで試したので、ここに書いたのは料金を払わずに使える範囲です。料金と無料枠の上限は、直近1週間以内に各ツールの公式ページで確認しました。時間短縮や成果といった宣伝文句がツール自身の調査に基づくもので、第三者による測定ではない場合は、その旨を明記しています。また、一般的な出力、誤った正解、ずれた読解レベルなど、ツールが間違えた点も書いています。
ツール早見表
| ツール | 向いている用途 | 無料プラン | 料金 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| MagicSchool AI | 無料のオールインワンスイート | 無料で継続利用可、生成回数に上限あり | Plus 年払いで月額$8.33 | 幅広いが浅い。Google ドキュメントの外で動作 |
| Diffit | レベル別の読み物 | 無料、直近90日分のみ | 月額$14.99 | 読解レベルが約1学年ずれる |
| Brisk Teaching | Google ドキュメント内でのフィードバック | 無料、20以上のツール(上限あり) | 見積もり制 | Google/Chrome のみ、料金は非公開 |
| Gradescope | 大量の試験・STEM分野の採点 | Basic は無料、AIグループ化なし | 機関向け見積もり | AIグループ化は機関向けプランのみ |
| Curipod | ライブ型の対話レッスン | 全教師が無料 | 学校・学区向け見積もり | AIが作ったレッスンは実施前に修正が必要 |
| Conker | 基準に沿った小テストを素早く作成 | 小テスト5件、回答50件 | Pro 月額$5.99 | 正解が誤っていることがある。毎回確認が必要 |
| Canva Magic Studio | スライドと授業用ビジュアル | K-12教師は無料 | K-12は無料。Pro は月額約$15 | デザインは優秀、AIの文章は平凡 |
| Khanmigo | 数学チューターと授業計画 | 教師は無料 | 無料。学習者は月額$4 | 数学に強い。生徒向けチューターは有料 |
| NotebookLM | 手持ちの資料から学習教材を作成 | 無料枠が充実 | 無料。有料版は Google AI プラン経由 | 精度はアップロードした資料の質しだい |
| Coursebox | AIによるコース丸ごと作成と採点 | 3コース、受講者数は無制限 | Creator 月額$25 | コース作成向け。AI採点にはルーブリックが必要 |

教師向けAIツール10選
1. MagicSchool AI

AIが初めてで、まず1か所から始めたいなら、MagicSchool AIがここでは最も幅広いオールインワンです。1つのダッシュボードに80以上のツールがそろい、授業案、ルーブリック、小テスト、IEP、通知表のコメント、保護者向けメールまで作れます。
強みはその幅広さで、どんな作業にもたいてい対応するツールがあります。学区レベルのプライバシー基準(FERPAとCOPPA)にも対応しており、多くの学校がここから導入する理由になっています。無料プランでも教師向けツールは一通り使えます。生成回数の上限を意識するのは毎日使うようになってからで、上限を外すには Plus が必要です。料金は年払いで月額$8.33(年$99.96)、月払いで月額$12.99です。
弱点は深さです。専門ツールほど掘り下げた機能はありません。また、MagicSchool は文書の中ではなく専用のサイト上で動くため、文章へのフィードバックには、Google ドキュメントとの間でテキストをコピーして出し入れする手間がかかります。
テスト所感:中学1年の授業テーマを授業プランナーに入力すると、数秒ですっきりした骨組みができました。ただし、そのままでは一般的な内容だったため、10分ほどかけて自分の教材や事例に差し替えました。完成した授業案ではなく、出発点の枠組みとして使うのが適切です。
総評:AI初心者が最初に試すツールとして最適です。まず無料プランで始め、生成回数の上限が気になってから課金すれば十分です。
2. Diffit

たいていのクラスには、学年の水準をはるかに超えて読める生徒もいれば、まだ追いつこうとしている生徒もいます。Diffitは、全員に同じ内容の教材を、それぞれが読めるレベルで渡すための最速の手段です。トピック、記事、URL、動画のいずれかを入力すると、選んだレベルと言語の読み物に書き換え、要約、語彙、読解の設問まで付けてくれます。
最も得意なのは、1つの元テキストを複数の読解レベルで一度に作り、それぞれに設問を付ける作業を数秒で終えることです。無料プランは使えますが範囲は狭く、開けるのは直近90日以内に作った教材だけで、それより古い読み物はロックされます。解除するには個人プラン(月額$14.99、年額$149.99)への切り替えが必要です。
注意したいのはレベルそのものです。あくまで目安で、指定した学年より約1学年ずれることが多いため、ラベルを信じず、配る前に必ず読み物に目を通してください。
テスト所感:同じ文章を2年生、5年生、9年生のレベルで作り、それぞれを可読性チェッカーにかけました。どれも指定より約1学年ずれていました。内容と設問は問題ありませんでしたが、レベルは自分で調整し直しました。
総評:学年表示をあくまで目安として難易度を確認する前提なら、文章を生徒の読解力に合わせて調整する最速の手段です。
3. Brisk Teaching

すでに Google ドキュメントで採点しているなら、Brisk Teachingはその場に寄り添います。Chrome 拡張機能として、AIによるフィードバック、採点、小テストやスライドの生成、読解レベルの調整ツールを、すでに開いている Google アプリの上に直接重ねて使えるため、文書から離れる必要がありません。
生徒自身のドキュメント内で、ルーブリックに沿った具体的なフィードバックを返すのが最も得意です。Inspect Writing 機能では、文書がどのように書かれたかを再生して確認できます。無料プランには、標準のAIモデルで使える20以上のツールが含まれますが、利用上限はどこにも公開されていません。
試す前に、2点ご注意ください。
独立したプラットフォームではなく拡張機能のため、対応するウェブアプリの中でしか動きません。主に Chrome または Edge 上の Google ドキュメント、スライド、Classroom が対象で、モバイルアプリはありません。さらに、Brisk は有料プランの料金をまったく公開していないため、予算を立てにくく、契約前に無料プランで十分に試すことをおすすめします。
テスト所感:生徒の下書きに Inspect Writing をかけ、キー入力ごとの再生を確認しました。他の場所から大量に貼り付けた部分は一度にまとめて現れるため、文書内で入力された部分と、どこかから貼り付けられた部分を、はっきり見分けられます。
総評:フィードバックや採点をすでに Google ドキュメントで行っているなら、選ぶ価値があります。難点は料金の非公開なので、まず無料プランで徹底的に試してください。
4. Gradescope

大量の採点には、Turnitin 傘下となったGradescopeが最適です。紙、デジタル、コードの課題を、再利用できるルーブリックで採点でき、似た答案をまとめるため、同じ間違いをした全員に1つのフィードバックを返せます。
手書きのSTEM分野の答案を一括採点することが最大の強みで、受講者数の多い授業ほど効果を発揮します。無料の Basic プランには、ルーブリック、設問ごとの採点、PDF課題、再採点リクエストが含まれます。機関向けプランは見積もり制で、教師1人あたりの公開価格はありません。
注意点として、AIによるグループ化は無料プランではなく機関向けプランに含まれ、対象も選択式や短い穴埋めのような構造化された答案に限られ、自由記述の小論文は扱えません。最初のルーブリック作成にも時間がかかりますが、2つ目以降は速くなります。
テスト所感:短い構造化された答案では、設定さえ済めばグループ化で確かに時間が節約できましたが、最初の課題は2回目以降のおよそ2倍の設定時間がかかりました。小論文は自動でグループ化されなかったため、そちらは手作業で採点しました。
総評:大量の試験や問題集を扱う場合に価値があり、主に学科単位での導入に向いています。少人数のクラスを1人で担当する教師は、無料プランではAI機能を使えません。
5. Curipod

Curipodは、平易な英語のプロンプト1つから、生徒が参加できる対話型レッスンを数秒で丸ごと作ります。生徒は各自の端末からログイン不要でライブ参加できます。
最近は、カリキュラムに沿ったライティング練習を前面に出す方向へ舵を切りましたが、従来の投票やアクティビティも引き続き使えます。教師は誰でも無料で、毎週のライティングセッション、生徒数無制限、生徒1人あたり回答1,000文字までという条件です。有料プランは学校・学区向けの見積もり制で、教師1人あたりの公開価格はありません。
生成されたレッスンには共通して、初稿は一部が単純化されすぎていたり、訂正が必要な箇所が紛れ込んでいたりします。クラスで実施する前に、通読して手を入れてください。
テスト所感:気に入ったのは、回答がリアルタイムで届く点です。誰が理解したかを推測する代わりに、クラスの回答を見て、授業が終わってからではなくその場で教え直せました。
総評:ライブでの参加型授業や、特にライティングの簡単な形成的評価に向いた有力な選択肢です。レッスンを生成したら、生徒がライブで取り組む前に必ず通読してください。
6. Conker

Conkerは、このリストで最も用途が絞られたツールで、AIによる小テスト作成に専念しています。トピック、基準、または最大1,200語の読み物を入力すると、数分で複数形式の小テストを下書きし、アクセシビリティ機能も備え、Canvas や Google フォームへのエクスポートにも対応します。
無料プランでは、小テスト5件の共有、回答50件の収集、すべての問題形式を使えますが、1つの小テストにつき10問までという制限があります。Pro ではこれらの上限が外れ、月額$5.99、年払いなら16%割引で、学校向けには個別の料金設定があります。
AIの小テスト作成ツール全般に言えるルールは、ここでも同じです。正解が自信たっぷりに間違っていることがあるため、出題前に必ず1問ずつ確認してください。無料プランでは、1クラス分の結果だけで50件の回答枠をすぐに使い切ることもあります。
テスト所感:読み物を貼り付けると、約2分で複数形式の小テストが完成しました。ただ、正解のうち2つが間違っていたため、見直しに使った数分間こそが重要で、省けない作業でした。
総評:最も用途が絞られた小テストツールで、有料版への切り替えも手頃です。正解を読まずに出題することは絶対に避けてください。
7. Canva Magic Studio

Canva Magic Studioは、Canva に組み込まれたAIツール群です。文章作成の Magic Write、画像生成の Magic Media、プロンプトからスライドやワークシートを作る Magic Design が含まれ、どれも後から編集できます。
デザインの知識がなくても、見栄えのよいブランドに沿ったビジュアルを作りたい教師には、これ以上の選択肢はなかなかありません。Canva for Education は認定されたK-12教師なら100%無料で、Magic Studio も含まれます。対象外の場合は、Canva Pro が月額約$15、年額$180です。
デザインは優秀です。一方、AIが書く文章は初稿レベルの一般的な内容なので、各スライドの文言は仮のものと考え、自分の言葉で書き直してください。
テスト所感:Magic Design は数秒ですっきりしたスライドを作ってくれましたが、どのスライドの文章もテンプレートのようでした。レイアウトはそのまま使い、文言だけを差し替えました。役立ったのはビジュアルで、AIの文章はあまり出来がよくなく、かなり手を入れる必要がありました。
総評:授業用のビジュアルなら最有力で、K-12の教師なら無料です。頼るのはデザインであり、文章ではありません。
8. Khanmigo

Khanmigoは、Khan Academy のAIアシスタントで、2つの顔があります。教師向けには、授業案、ルーブリック、エグジットチケットの下書きを作成でき、簡単な教師認証を済ませれば、この機能は無料です。
生徒向けには、答えをそのまま教えず、生徒が答えにたどり着くよう促すチューターです。教育として優れていますが、利用には有料サブスクリプションが必要で、学習者と保護者向けに月額$4、年額$44です。Khan Academy 自身の数学・理科のコンテンツの中で、最も力を発揮します。
生徒にチューターを導入する前に、期待値をそろえておきましょう。答えをそのまま教えないため、すぐに解答がほしい生徒はもどかしさを感じることがあります。応答が遅れることもあるので、答えを出すのではなく導くための存在だと全員が理解しているときに、最も効果的です。
テスト所感:ソクラテス式のチューターは教育として優れていますが、答えだけがほしい生徒にはもどかしく、座って待つほど応答が遅れる場面もありました。すぐに助けが得られるとは期待せず、こうした使いづらさがあることを前提に導入してください。
総評:無料プランで使える数学教師には、迷わずおすすめできます。答えをそのまま教えてくれないため、先に生徒の期待値をそろえておいてください。
9. NotebookLM

NotebookLMは、Google の調査ツールで、現在は Gemini アプリへの統合が進んでおり、一般的なチャットボットとは逆の仕組みで動きます。自分のカリキュラム、PDF、スライドをアップロードすると、渡した内容だけを根拠に、要約、学習ガイド、年表、ポッドキャスト形式の音声での振り返りを作り、出典への引用も付けます。
この根拠の限定こそが狙いで、公開されたインターネットではなく、アップロードした資料だけを参照します。無料プランはほとんどの教師にとって十分な内容で、ノートブックは最大100件、1件あたりソースは50件まで、1日の上限は質問50回と音声での振り返り3回です。上限の高い有料プランは、Google のAIプラン経由で利用できます。
根拠を限定することの裏返しとして、渡したソースの範囲を超えることはなく、ソースの事実確認もしません。そのため、出力の質は、アップロードした資料の質で決まります。
テスト所感:自分の講義PDFをアップロードすると、すべての回答に、該当箇所へ直接ジャンプできる引用が付いてきたため、根拠の確認は数秒で済みました。文字がきれいなPDFでは鋭い回答が返り、ぼやけたスキャン資料では曖昧な回答になったので、出力の質はアップロードする資料の質しだいです。
総評:復習教材やアクセシビリティの用途に最適です。きれいな資料を読み込ませれば、音声での振り返りだけでも、準備の手間に見合います。
10. Coursebox

Courseboxは、ここで唯一、コースを丸ごと作れるツールです。当社の製品なので、位置づけについては率直にお伝えします。手持ちの資料から、レッスン、小テスト、課題、フラッシュカード、さらにはAIアバターと音声ナレーションを使ったAI動画まで備えた、自分のペースで進められるコースを一式生成し、すべてのコースに、受講者が24時間いつでも質問できるAIチューターを付けられます。無料プランでは、3コースまで、受講者数は無制限で、Coursebox のウォーターマークとAIクレジットの制限があります。有料プランは、Creator の月額$25から、ブランドを完全に反映したプラットフォームを使える Pro の月額$250までです。
採点も任せられます。Coursebox は、パーセンテージまたはコンピテンシーの尺度でルーブリックに沿って課題を採点し、フィードバックも作成します。モデレーション工程があるため、受講者に届く前に自分で確認・編集でき、このリスト全体と同じ「下書きは自分で確認する」という原則を守れます。正直な限界は、教室運営のツールではなくコース作成のツールであることで、手軽なワークシート作成ツールよりも準備に手間がかかります。印刷物ではなく、受講者が本格的なコースを進めていく形にしたいときにお使いください。
テスト所感:1回のアップロードから、レッスン、小テスト、フラッシュカード、動画、チューターまで、コース全体の下書きを短時間で作成してくれます。注意したいのはAI採点で、先にルーブリックの設定が必要です。受講者に点数が届く前に自分で承認できるよう、モデレーションはオンにしておくことをおすすめします。
総評:受講者がやり遂げる本格的なコースを作りたい場合の選択肢で、小テストとチューターが組み込まれ、採点作業も半分は任せられます。1回限りのワークシートだけが必要なら、上で紹介した特化型ツールのほうが手間は少なくて済みます。
どれを選ぶべきか
どのツールを使う場合も、AIが作った下書きは自分の目で読んでください。AIが作った正解や、AIがレベル調整した読み物は、どちらも見落とせない程度には間違いが出るため、1つずつ確認が必要です。また、氏名や生徒を特定できる情報は汎用のチャットボットに入力せず、学校向けのプライバシー方針を明示しているツールに絞りましょう。
まずは、1週間のうちで最も時間を取られている作業から始めましょう。AIが初めてで、1か所にまとめたいなら、MagicSchool AIから始め、足りない部分が見えてきたら特化型ツールを足していきます。夜な夜な文章のレベル調整に追われているなら、Diffit が最速の解決策です。Google ドキュメントで採点するなら Brisk、大量の試験の束を採点するなら Gradescope です。ライブでの参加型授業やライティングには Curipod、手早い小テストには Conker、スライドとビジュアルには Canva、生徒が頼れる数学チューターには Khanmigo が向いています。手持ちの資料から復習教材を作るなら NotebookLM、自分のペースで進められるコースを生徒に受講させるなら Coursebox です。
たいていの教師は、幅広いスイート1つと特化型2〜3個に落ち着き、10個ものログインは持ちません。1つの作業が1週間の大半を占めるなら、当社のガイドAI採点ツールでさらに詳しく解説しています。どれを選ぶ場合でも、ルールは同じです。生徒が見る前に、まず自分で下書きを読んでください。
よくある質問
作業によって異なりますが、無料で使えるものとして3つが際立っています。授業準備の幅広さではMagicSchool AI、デザインではCanva for Education(認定されたK-12教師は無料)、教師向けツールではKhanmigoです。Conker、Curipod、NotebookLMにも、実用的な無料プランがあります。無料プランの多くは、生成できる量や保存できる量に上限があるため、利用が増えれば上限に達すると考えておきましょう。
学校向けのプライバシー方針が明確なツールに限定しましょう。たとえば、MagicSchool(FERPAとCOPPA対応)、Google、Canva for Education などです。氏名や生徒を特定できる情報を汎用のチャットボットに貼り付けないでください。生徒の情報を含むものをアップロードする前に、学校や学区の方針も確認しましょう。
最初の一巡を速くすることはできますが、教師の判断に取って代わることはできません。Gradescope は似た答案をグループ化し、Brisk はフィードバックの下書きを作りますが、最終的な評価は教師が下し、正解も自分で確認します。自由記述のものについては、AIを最初の読み手として扱い、採点者としては扱わないでください。
AI検出のスコアは信頼性が低く、それだけで成績を決めるべきではありません。Brisk の Inspect Writing のようなツールのほうが有用です。文書がどのように書かれたかを再生できるため、チャットボットから大量に貼り付けた部分は、一度にまとめて現れる塊として表示されます。検出の割合ではなく、書く過程に注目しましょう。
最初の下書き、つまり授業の骨組み、小テスト、フィードバックのまとめについては、実際に時間を節約できます。ただし、その一部は、編集と確認に使うことになります。ツールが宣伝する具体的な節約時間は、たいてい各社自身の調査によるものなので、測定結果ではなく宣伝として受け取ってください。
使い始めるだけなら、必要ありません。ここで紹介したほぼすべてのツールに実用的な無料プランがあり、利用が増えるにつれて上限に達します。無料プランを試し、毎週使うことになる1〜2個を見極めてから、それらにだけ料金を払うのが賢明な進め方です。

Carolina Martin
カロリーナ・マルティンは、ラテンアメリカとヨーロッパ市場に精通したオペレーションスペシャリストとビジネスストラテジストです。多国籍企業のサプライチェーンとプロセス最適化プロジェクトをリードしてきました。


