calendar
編集日 November 2, 2026

コース販売におすすめのLMS10選【2026年版】講座を売ってきた筆者がランキング

コース販売におすすめのLMSを10個、マーケティング機能、プラットフォーム手数料、海外の購入者が本当に支払えるか、顧客リストを自分で持てるかの4点で比較してランキングしました。

Alexandra Cserta
Alexandra Cserta
ソーシャルメディアマネージャー
重要なポイント

2026年にコース販売でおすすめのLMSは、Teachable、Thinkific、Podia、Kajabi、Courseboxなどです。どれが合うかは、コース作成、集客、決済、受講者への提供のうち、どこに一番手間がかかっているかで決まります。

  • 比べるべきは販売1件にかかる総額です。月額料金、プラットフォーム手数料、決済手数料、海外カード、継続課金、税務サービスの費用をまとめて確認しましょう。
  • Thinkificの現在のエントリープランはStartです。Podiaは年払いと月払いで表示価格が異なります。
  • CourseboxはAIによるコース作成、テスト作成、AIチューター、受講者への提供、販売までを一つにつなぎます。選ぶプランの手数料と決済連携は事前に確認してください。
  • 連絡先の書き出しと継続課金の移行は、別々に試してください。顧客リストを持っていることと、サブスクリプションを移せることは別の話です。
販売プラットフォーム選びで迷ったら

3つの質問に答えると、4つの候補から絞り込めます。必要な機能、価格、プランの条件は各サービスの紹介で確認してください。

1
2
3
販売で何を優先しますか?
コース作成者

わずか数分で質の高いコースを構築、公開、販売できます

私はこの業界で働く前、自分でオンライン講座を販売していました。そこで身にしみたのは、売上をつくるのはプラットフォームではなく、自分の発信を見てくれている人たちだということです。SNSでの発信、メールリスト、そして地味なフォローアップの積み重ねが購入につながりました。プラットフォームが左右したのは、代金のうちいくらが口座に残るか、そして興味を持ってくれた人が購入を終えるまでに何ステップかかるか、という点だけです。

そこで今回は、次の4つの観点で10のプラットフォームを比べました。

  • マーケティング:売上を伸ばすための機能です。メール配信、クーポン、アフィリエイト、アップセル、販売ページなどがこれにあたります。収益の伸びに直結するため、最も重視しています。
  • 手数料:1件の販売ごとにプラットフォームが差し引く額と、その手数料をなくすためにかかる費用です。
  • 決済:購入者が実際に支払えるかどうか。カードやウォレットへの対応、通貨、代金を受け取れる国、そして税金の処理を誰が担うかを見ています。
  • 顧客リスト:購入者が自分の顧客として残るか、プラットフォームを移るときに顧客データを持ち出せるかどうかです。

海外販売は見落としやすいので、ここで補足しておきます。海外の購入者から代金を受け取るのは、料金ページから受ける印象よりずっと難しいものです。自分の販売拠点や販売先の国に対応していないプラットフォームを選ぶと、気づかないうちに販売機会を逃してしまいます。各サービスがどの国まで対応しているかも、以下で触れています。

コース販売におすすめのLMS比較表

ツール販売の仕組み費用・移行の確認ポイント
1. Teachableコースのホスティングと決済Starterは7.5%。決済代行、利用量、税金の条件あり
2. Thinkificコースの提供と販売現行のStartプラン。決済経路ごとの手数料
3. Podiaメール配信つきの販売ページ年払い表示。プラットフォーム手数料と購読者数の上限
4. Kajabiファネルとマーケティング自動化月額料金と、選んだ決済経路の手数料
5. CourseboxAIによる作成、評価、AIチューター、受講者への提供プランごとの手数料、決済代行、コンテンツ容量
6. LearnWorlds参加型コースと講座の販売ページ受講登録ごとの定額手数料、または上位プラン
7. LearnDashWordPressでのコース提供と会員サイト現行のソフトウェアパッケージ、サーバー、保守
8. Arlo日程が決まった研修と申込管理管理者ライセンス、申込手数料、提供機能のアドオン
9. TalentLMS企業研修とEC機能ユーザー数の区分とStandard/Flexの課金方式
10. Udemyマーケットプレイスでの集客収益分配、プロモーション、顧客リストの持ち出しに制限
コース販売におすすめのLMS10選をひと目で比較したインフォグラフィック

Thinkificによると、同社の顧客がプラットフォーム上で得た売上は累計42.3億米ドル、受講者は2億1,400万人にのぼります。Teachableは累計100億米ドルの売上をうたっていますが、この数字は親会社Hotmartとの合算で、Teachable単体のものではありません。こうした総額から自分がいくら稼げるかはわかりませんが、有料講座を運営する場として実績があり、試験段階のサービスではないことは読み取れます。

決済時の離脱を上位の評価項目にしたのは、私たち自身のファネルでもそれが起きているからです。今回使ったCourseboxのデータでは、購入手続きが634件始まり、完了したのは183件でした。これはあくまで今回のデータでの数字で、すべてのコース事業に当てはまる基準ではありません。プラットフォームを変えれば解決すると考える前に、購入者がどこで離脱しているかを確認することをおすすめします。

1. Teachable

Teachableのホームページ

おすすめの人:複数の国の購入者へオンライン講座を販売するクリエイター。

Teachableは、コース、コーチング、デジタル商品を販売できるホスティング型のプラットフォームです。コースプレイヤー、販売ページ作成機能、決済画面に加え、アフィリエイトや共同制作者への報酬支払いを処理する管理機能もそろっています。今回の候補の中では、販売に必要な機能が最初から最もそろっていて、規模も大きなサービスです。Teachableによれば、15万のクリエイターや企業が利用し、180か国で1億人以上の受講者に届けています。

  • マーケティング:ドラッグ&ドロップの販売ページ作成機能、クーポン、注文時の追加提案(オーダーバンプ)、アップセル、カゴ落ちメールが、最安プランを含むすべてのプランで使えます。この価格帯でここまでそろうのは珍しく、多くのプラットフォームではカゴ落ちの回収に上位プランへのアップグレードが必要です。例外はアフィリエイト機能で、こちらはBuilderプランからの提供です。
  • 手数料:Starterは月額39米ドル(年払いなら月29米ドル)で、売上ごとに7.5%がかかります。Builderは月額89米ドル(年払いなら月69米ドル)で、手数料はかかりません。カード決済手数料は別途必要で、米国のカードは2.9%+0.30米ドル、海外カードは3.9%+0.30米ドルです。
  • 決済:Teachable純正の決済機能では、対象となるデジタル講座のVATを含め、該当する税金が処理されます。ただし対象条件や適用範囲があります。独自の決済代行を使う場合、納税義務は販売者側に残ります。税務を完全に任せられると考える前に、販売者の国、商品の種類、入金のタイミング、オプションのBackOffice手数料の有無を確認してください。
  • 顧客リスト:ユーザー情報と取引レポートはCSVで書き出せます。受講者は登録時にメール受信に同意し、自分で配信停止もできます。

Teachableを候補に入れるのは、純正の決済・税務処理が、自分の販売拠点と販売先の国に合っている場合です。Starterには7.5%のプラットフォーム手数料がかかるため、Builderとの月額差50米ドルは、売上総額が約667米ドルで元が取れる計算です(その他の手数料やプランの機能差は含みません)。2026年9月の利用規定も確認しておきましょう。有料の純正決済または独自決済以外の方法で追加した受講者が100人の無料枠を超えると、1人あたり月0.50米ドルがかかる場合があります。なお、以前から運営している講座サイトには別の移行日程が設定されています。

実際に使ってみた感想:一括払いと分割払いのように支払い方法を複数用意しようとしたところ、Teachableではそれぞれに別々の決済URLが必要でした。1つの決済ページに複数の価格を表示できないため、販売ページに支払い方法ごとのボタンを置き、それぞれの決済URLにリンクさせることになります。設定する前に頭に入れておくとよいでしょう。

2. Thinkific

Thinkificのホームページ

おすすめの人:販売に必要な機能を一通りそろえたうえで、プラットフォーム純正の決済サービスを使う予定の人。

Thinkificは、販売機能を中心に設計されたホスティング型のコースプラットフォームです。決済、クーポン、オーダーバンプ、ギフト購入、バンドル、会員プラン、コミュニティ、請求書払いに対応した法人向けのまとめ買いまで、すべて自社機能で提供しています。今回の中でも販売機能が充実したサービスの一つで、実績も最もはっきりしています。Thinkificは上場企業で、3万5,000の顧客が2億1,400万人の受講者から累計42.3億米ドルを売り上げたと公表しています。

  • マーケティング:バンドル、アップセル、会員プラン、分割払いなどの販売機能を備えています。現在のエントリープランはStartで、Growでは法人向けの請求書払いなどの機能が加わります。すでに廃止されたBasicプランではなく、現行の機能表を実際の商品と顧客層に照らして判断してください。
  • 手数料:Startは月額109米ドル、年払いなら月82米ドル相当です。Growは月額219米ドル(年払いで164米ドル)、Expandは月額499米ドル(年払いで374米ドル)です。Thinkific Paymentsと外部の決済代行では手数料の条件が異なります。決済手数料、サブスクリプション、海外カード、税務サービスの費用を、自分の国の条件で比べてください。
  • 決済:Thinkific Paymentsは36か国のクリエイターが利用できます。米国とカナダの売上税は同社の登録のもとで納付してくれますが、英国とEUのVATは販売者側の対応になります。また税務サービスには、税率が結果的にゼロになる場合でも、課税対象の取引ごとに0.5%の費用がかかります。
  • 顧客リスト:ユーザーと注文データはCSVで書き出せます。注意点はサブスクリプションです。Thinkific Paymentsで決済している受講者のサブスクリプションは、切り替えてもStripeへ自動では移行しません。さらに切り替えると決済手数料が再びかかるようになり、税務サービスも使えなくなります。

「プラットフォーム手数料0%」という見出しは、決済や請求の条件と合わせて読む必要があります。会員制の講座なら、乗り換える前にサブスクリプションの移行を試してください。顧客情報を書き出せることと、購入者から得た継続課金の承認を引き継げることは別です。現在の決済代行からの具体的な移行方法と、必要なサポートを確認しておきましょう。

実際に使ってみた感想:Thinkificのオーダーバンプを試したところ、追加提案する商品は、簡単なPDFテンプレートやコーチングの予約リンクであっても、まず1つの商品として作成しなければなりませんでした。手早く設定したいアップセルのために使い捨てのコースを作ることになり、商品一覧が不必要に散らかってしまいます。

3. Podia

Podiaのホームページ

おすすめの人:売上金をプラットフォーム側に留保されず、自分の決済口座で直接受け取りたい人。

Podiaは、販売ページにコース、ダウンロード商品、コーチング、コミュニティ、イベント、メール配信を組み合わせたサービスです。現在の料金表には3つの有料プランと14日間の無料トライアルがあります。販売手数料だけでなく、商品数、動画、メール購読者数の上限も比べてください。

  • マーケティング:一斉配信やキャンペーンに対応したメール機能を内蔵しており、料金は購読者数で決まります。購読者の上限はMoverが100人、Shakerが500人、Earthquakerが1,000人です。上限を超えると、より大きなメールプラン(月額7米ドルから)に切り替えるまで配信が止まります。アフィリエイトとアップセルはShakerから使えます。
  • 手数料:年払いの表示では、Moverが月42米ドル相当で5%のプラットフォーム手数料、Shakerが月84米ドル、Earthquakerが月150米ドルで、この2つにはPodiaのプラットフォーム手数料がかかりません。月払いはこれより高くなります。決済手数料は別途必要で、メールの上限も請求額に影響します。
  • 決済:Stripeは全プランで、PayPalはShaker以上で利用でき、20以上の通貨に対応しています。Podiaは米国、カナダ、欧州の購入者の所在地に応じて売上税を計算・徴収しますが、申告と納付は一切行いません。
  • 顧客リスト:Podiaは、絞り込んだ顧客リストを含め、連絡先をCSVで書き出せると案内しています。アカウントを閉じる前にファイルをダウンロードし、サブスクリプションと支払いの移行は別途確認してください。

Podiaが魅力的なのは、WordPressのプラグインを組み合わせずに、販売ページとメール配信を1か所にまとめたい場合です。売上だけでなくメールリストの規模も試算に入れましょう。含まれる購読者数はMoverが100人、Shakerが500人、Earthquakerが1,000人です。年払いでのMoverとShakerの差額は月42米ドルで、月の売上が約840米ドルになると5%の手数料と釣り合います(その他のプランの違いは含みません)。

実際に使ってみた感想:150米ドルのコースで、月50米ドルずつの分割払いを設定しました。ところが何人かの購入者でカードが通らず、Podiaは数回で再請求をやめてしまいました。結局一人ひとりに連絡して別の支払い方法を相談することになり、気まずいうえに、いくつかの売上を取りこぼしました。

4. Kajabi

Kajabiのホームページ

おすすめの人:集客が一番の課題になっている人。

Kajabiは、コースのホスティングもできるマーケティングプラットフォームです。全プランに、無制限のマーケティングメール、ランディングページ、セールスファネル、コミュニティ、アフィリエイト機能が含まれ、顧客の行動に応じた自動化がそれを支えています。製品全体の中では、コースの提供は補助的な役割です。

  • マーケティング:Kajabiはメール、ランディングページ、ファネル、決済時のオファーを一体で扱え、自動化の範囲や顧客数の上限はプランごとに異なります。コースプレイヤーだけで判断せず、見込み客の獲得から購入までの流れを一通り試してみることをおすすめします。
  • 手数料:料金ページの見出しには「隠れた手数料なし。収益分配なし。」とあります。ところが同じページの下のほうには、外部の決済サービスを使うとBasicで2%、Growthで1%、Proで0.5%がかかると書かれています(PayPalとKajabi Paymentsは対象外)。料金は月額179米ドル、249米ドル、499米ドルで、年払いなら月143米ドル、199米ドル、399米ドルです。
  • 決済:KajabiはQuadernoとの提携で売上税とVATを計算・徴収しますが、申告と納付は行わないと明記しています。販売責任者(マーチャント・オブ・レコード)は販売者自身で、税務の手続きも販売者側に残ります。
  • 顧客リスト:連絡先はCSVで書き出せますが、顧客数にはプランごとに2,500人、25,000人、100,000人の上限があります。KajabiはStripeのサブスクリプションを取り込む方法は案内していますが、外へ持ち出す方法は公開していません。

Kajabiにお金を払う価値があるのは、そのメール機能とファネルで、本来なら別途必要な作業やツール契約を置き換えられる場合です。Basicは現在、月額179米ドル、年払いなら月143米ドル相当です。決済、サブスクリプション、通貨換算、外部の決済サービスによって、それぞれ別の費用がかかることがあります。すべての手数料をあらゆる売上に上乗せするのではなく、実際の国と決済経路で計算してください。

実際に使ってみた感想:新しい決済ページ作成機能を試したところ、オーダーバンプを少し調整するたびに、決済ページの編集画面とオファー設定の間を行き来する必要がありました。バンプの文言を変えたら、戻ってプレビューを確認する、の繰り返しです。収益化の導線を素早く改善したいときには、かなりの手間になります。

5. Coursebox

CourseboxのAIコース作成画面。テーマや資料からコースを作成するための入力欄がある

おすすめの人:コース作りがボトルネックになっている人。

Courseboxは私たちの製品なので、その点を踏まえて読んでください。動画や資料、Webページから体系的なコースを作成し、クイズやテストも作れます。AI研修動画の制作や100以上の言語への翻訳にも対応し、完成したコースは本格的なAI LMSでそのまま受講者に届けられます。販売も、同じ製品の中で設定するだけで始められます。

  • マーケティング:コースの販売・受講登録ページが組み込まれており、購入者はコースを見てから支払い、すぐに受講を始められます。受講者向けのメールも充実していて、登録確認、受講登録時のコース案内、修了時の修了証、提出したテストの採点完了のお知らせが届きます。足りないのはマーケティングメールです。ステップメール、アフィリエイト機能、ファネル上流の集客機能は、現時点では備えていません。私たち自身のヘルプセンターでも、この部分はZapier経由でMailchimp、ConvertKit、HubSpotと組み合わせるよう案内しています。
  • 手数料:有料プランではCourseboxのプラットフォーム手数料はかからないとしており、決済手数料は別途必要です。無料プランの手数料は手数料ポリシーに記載がありますが、現在閲覧できるページでは一律の料率を確認できません。売上予測を立てる前に、その料率と有料プランの容量を確認してください。無料プランには、各5ページまでのミニコース3つ、受講者数無制限、所定のAI利用枠が含まれ、Courseboxの透かしが入ります。有料プランの容量、自社ブランドのLMS、エクスポート、外部連携はプランによって異なります。
  • 決済:Courseboxは、Stripeのほか、対応するShopifyやWooCommerceとの連携など、コース販売のための決済連携とストア連携を用意しています。販売者の国、購入者の支払い方法、通貨、サブスクリプション、返金について、決済が正しく動くか試してください。税金の設定は別に確認が必要です。手動の税金設定で、登録、申告、納付まで対応できるとは考えないでください。
  • 顧客リスト:選ぶプランで、自社ブランドのLMSとストア連携がどこまで使えるかを比べてください。Academy XiとSkills SSCは、提供方法と販売の進め方がそれぞれ異なる導入事例です。公開前に、顧客情報と受講登録データの書き出し、継続課金の移行を試しておきましょう。

判断の分かれ目は、そのプラットフォームが何を得意としているかです。Courseboxは、コース作成、評価、AIチューター、受講者への提供を販売とつなぎます。マーケティング主導の事業なら、メール配信やアフィリエイトの仕組みを別に用意したほうがよい場合もあります。販売手数料だけで判断せず、その構成全体をKajabiやTeachableと比べることをおすすめします。

すでに見込み客がいて、コース作りが課題なら、Courseboxは比較対象として役立ちます。課題が新規顧客の獲得なら、メール、オファー、フォローアップの流れも確認してください。現在の作成から提供までの流れは、Courseboxでのコース販売で説明しています。

実際に使ってみた感想:自社製品なので正直に書きます。販売面では、Courseboxの手数料はシンプルです。有料プランは0%で、無料プランから始めることもできるため、売上の多くが手元に残ります。弱みは、マーケティング機能がKajabiのようなファネル重視のツールより軽いことです。広告とメールで伸ばしていくなら、そうしたツールと組み合わせてください。強みは、手持ちの資料を販売できる水準のコースに素早く仕上げ、ホスティングと課金まで1か所で済ませられることです。

6. LearnWorlds

LearnWorldsのホームページ

おすすめの人:購入者が現地の決済方法を当然のように求める欧州で販売する人。

LearnWorldsは、販売ページの作り込みが際立つコースプラットフォームです。クイズなどを組み込める参加型の動画、本格的なテスト作成機能、50種類以上のサイトテンプレート、ノーコードで作れるホワイトラベルのモバイルアプリ作成機能を備えています。講座サイトの見た目にも学習体験の質にもこだわりたい人向けで、1万3,000を超える教育ビジネスが利用しているとしています。

  • マーケティング:強みは販売ページです。50種類以上のサイトテンプレート、ページ作成機能、オーダーバンプ、アップセルが下位プランから使えます。弱いのは、まだサイトに来ていない購入者に届けるための機能全般です。Starterには一斉メール配信もアフィリエイト管理もなく、どちらもPro Trainerからの提供です。
  • 手数料:Starterは月額29米ドル(年払いなら24米ドル)で、受講登録1件ごとに5米ドルかかります。Pro Trainerの月額99米ドル(年払いなら79米ドル)とLearning Centerの月額299米ドル(年払いなら249米ドル)は、販売ごとの手数料がありません。LearnWorlds自体は代金に関与しないため、カード手数料は自分の決済代行に支払います。
  • 決済:Stripe、PayPal、Shopifyに加え、Apple Pay、Google Pay、Klarna、Afterpay、iDEAL、Bancontact、Przelewy24、giropay、Boletoに対応しています。現地決済手段の幅広さは今回の比較で一番で、これこそが選ぶ理由になります。税務処理の責任は販売者側に残り、QuadernoかStripe Taxを利用する場合は別途費用がかかります。
  • 顧客リスト:ユーザー、販売記録、アクティビティログ、アフィリエイト報酬はすべてCSVまたはXLSで書き出せます。決済は自分のStripeアカウントで行われるため、購入者との支払いの関係も自分で直接持てます。

受講登録ごとの定額手数料も、料率と同じくらい注意して見る必要があります。5米ドルの手数料は、29米ドルのコースなら決済手数料を除いても売上の約17%にあたります。Starterと次のプランは、同じ請求期間で比べましょう。月払いでの差額70米ドルは有料の受講登録14件で、年払い換算の差額55米ドルは11件で元が取れます。

実際に使ってみた感想:複数のコースでLearnWorldsを試したところ、タイトルや価格などの基本情報を入力するだけで、決済ページ、販売ページ、コースのレイアウトが自動で埋まりました。新しいコースを公開するたびに同じ情報を入力し直さずに済むので、時間の節約になります。

7. LearnDash

LearnDashのホームページ

おすすめの人:すでにWordPressサイトを運営していて、販売のあらゆる部分を自分で管理したい人。

LearnDashはWordPressのプラグインです。手持ちのサイトをコースプラットフォームとして使えるようにするもので、コース作成機能、クイズ作成機能、修了証に加え、プラン設定、サブスクリプション、バンドルに使える会員管理ツールMemberDashが全プランに付属します。

  • マーケティング:専用の機能はありません。LearnDashが送るのは受講者への通知だけです。メール配信、アフィリエイト、ランディングページ、カゴ落ち対策はすべてプラグインか別契約になるため、自分で組み合わせて保守するツール一式の予算を見込んでください。WordPressは何でも作れる反面、最初から用意されている機能はありません。
  • 手数料:LearnDashはLiquid Webの現行WordPressパッケージとして販売されており、1サイト350米ドルからとなっています。ライセンスの更新、サーバー、付属するプラグインは購入画面で確認してください。決済代行で直接受け取る場合も決済手数料はかかり、サイトの保守費用も予算に含める必要があります。
  • 決済:WordPressサイトには、対応する決済代行を直接、またはWooCommerce経由で接続できます。自分の国と販売形態に合った決済代行を選び、アカウント作成とコースへのアクセスを試してください。税金計算の拡張機能は役に立ちますが、税務登録や申告の義務を自動でなくしてくれるわけではありません。
  • 顧客リスト:今回の中で最も優れています。受講者の記録は、自分のサーバー上にある自分のデータベースに、WordPressユーザーとして売上履歴と一緒に保存されます。

LearnDashの年間の総コストを、想定販売数のもとでホスティング型サービスと比べることをおすすめします。ライセンス料が定額なら、売上が増えるほど割安になる場合がありますが、サーバー代、保守、追加サービスを含めると、手数料だけの単純な比較とは逆の結果になることもあります。決済の流れと同じくらい、サイト運営者の作業負担も確かめてください。

実際に使ってみた感想:試してみたところ、LearnDashのコース販売にはWooCommerceを使うのが一般的ですが、設定に落とし穴があります。WooCommerceは初期設定でゲスト購入が有効になっており、受講者がレッスンを見るにはアカウントが必要なため、このままではコースにアクセスできません。ゲスト購入を無効にしたうえで、WooCommerce本体と、別途提供されているアドオン「WooCommerce for LearnDash」の両方をインストールする必要があります。

8. Arlo

Arloのホームページ

おすすめの人:日程の決まったコースやイベントを運営し、複数の国で受講者を集める研修会社。

Arloはニュージーランド発の研修管理ソフトウェアです。コースの日程管理、申込受付、請求書発行、公開Webサイト、決済までを担い、Xeroと同期します。eラーニングの作成機能とSCORM配信は有料のアドオンで、それぞれ月額150米ドル、セットなら225米ドルです。

  • マーケティング:業務管理ツールとしては予想以上に充実しています。メールマーケティング、ニュースレター、キャンペーン管理、リード管理が、すべてエントリープランから含まれます。
  • 手数料:料率制ではありません。Arloは月払いの場合、有料の申込1件ごとに2.39米ドル、無料の申込1件ごとに1.19米ドル、年払いなら2.15米ドルと1.07米ドルを請求します。非公開イベントの申込は無料の申込として扱われますが、無料の申込にも1件ごとの料金がかかります。ライセンス料は管理者1人あたり月額132米ドル、227米ドル、302米ドルです。
  • 決済:Arloはエントリープランから独自のWebサイト、ショッピングカート、申込フォームを備え、Stripe、Authorize.net、Windcave、PayPalで決済できます。Windcaveへの対応と公表されている6通貨への対応から、複数の国での利用を想定したサービスだとわかります。複数地域や複数税率への対応はEnterpriseプランの機能です。
  • 顧客リスト:連絡先、組織、注文、請求書は自分のものとして管理でき、支払いも自分の決済代行に入金されます。ただし申込のたびに費用がかかるため、顧客を抱えること自体が継続的な支出になります。

申込ごとの手数料は低価格のコースほど重くのしかかるため、安いコースを売る人にとっては最大の判断材料になります。500米ドルの研修なら2.15米ドルは売上の約0.4%で、気にもならないでしょう。ところが29米ドルの自習型コースでも同じ2.15米ドルがかかり、これは約7.4%にあたります。さらにSCORMアドオンを使っていれば、受講登録1件ごとに50セントが加わります。しかもこの料金はページの本文のどこにも書かれておらず、料金シミュレーターの中にしかありません。見積もりの金額は必ず書面でもらってください。

9. TalentLMS

TalentLMSのホームページ

おすすめの人:ほかの企業に研修を販売する組織。

TalentLMSは、EC機能を備えた企業向けLMSです。コースカタログ、バンドル、サブスクリプション、社員・パートナー・顧客向けに分けたポータルに加え、1,000本以上の既製コースを収録したTalentLibraryも使えます。企業の研修部門が研修を購入するときの流れに合わせた販売方法です。

  • マーケティング:個人向けに販売するなら、今回の中で最も弱い部類です。マーケティングメール、アフィリエイト機能、ランディングページや販売ページの作成機能はありません。販売ページは自分のサイトに用意する必要があります。
  • 手数料:TalentLMSは販売ごとのプラットフォーム手数料ではなく、ユーザー数の区分で課金します。Coreプランは年払いの表示で現在、1〜40ユーザーで月119米ドルからです。StandardとFlexではユーザーのアクティビティの数え方が異なるため、顧客が実際にどのくらいの頻度で戻ってくるかに照らして比べてください。
  • 決済:自分のPayPalまたはStripeを接続すると、購入者は支払いページに移動し、決済が完了すると自動で受講登録されます。購入時に登録アカウントが作成されるため、ゲスト購入はありません。TalentLMSは、コース販売におけるVATや売上税の扱いについて何も公開していません。
  • 顧客リスト:ユーザーと学習状況のレポートは書き出せます。選んだプランでどのユーザーが課金対象になるのか、無効化や記録の保持が請求にどう影響するのかを確認してください。過去の購入者をすべて削除するしかない、という課金体系ばかりではありません。

TalentLMSが向いているのは、クリエイター向けのファネルよりも、課題の割り当て、拠点ごとの管理、記録のほうが役立つ高単価の企業研修です。料率制の手数料より常に安い、あるいは常に高いと決めつけず、実際に選ぶユーザー区分とアクティビティで試算してください。

実際に使ってみた感想:TalentLMSでコースを販売してみたところ、決済はスムーズでしたが、すぐに壁に当たります。メールマーケティングもファネル作成機能も組み込まれていないのです。販売はできても、コースの宣伝は別の方法で行う必要があり、Kajabiのようなツールなら標準でできることを自分で補うことになります。

10. Udemy

Udemyのホームページ

おすすめの人:Udemyのルールに従ってでも、自力では出会えなかった層に届けたい人。

Udemyはマーケットプレイスで、運営するのはUdemy自身です。月額料金もホスティング費用もないため、公開するだけなら無料です。価格は19.99米ドルから199.99米ドルまでの決められた段階から選びますが、初期設定で参加することになるDeals Programに加わっている間は、実際の販売価格をUdemyが決め、セール期間には値引きされます。

  • マーケティング:マーケットプレイスそのものが集客装置で、自分ではお金を払っても得られないほどのリーチがあります。ここに出す理由はそれに尽きます。一方で、その顧客は何一つ自分のものになりません。Udemyのシステム経由で送れるプロモーションメールはコースごとに月2通までで、リストもセグメント分けも書き出しもできません。
  • 手数料:自分のクーポンや紹介リンク経由で購入された場合は97%、それ以外は37%が手元に残ります。どちらも税金を差し引き、モバイルではAppleやGoogleの30%も差し引いた後の金額に対して計算されます。iOSでUdemy経由の100米ドルの売上があった場合、受け取れるのは25.90米ドルです。
  • 決済:購入体験は今回の比較で一番です。現地通貨、現地の決済方法、税金処理に対応し、購入者の多くはすでにアカウントを持っています。ただし、そのどれも販売者のものではありません。
  • 顧客リスト:今回の比較で最低です。書き出せる受講者リストに含まれるのは、ユーザー名、受講登録日、進捗、質問の内容、最後に視聴したレクチャーです。メールアドレスの列はどこにもありません。

Udemy自身の料金体系が、私の主張を何より雄弁に語っています。購入者を連れてきたのが販売者なら3%、Udemyなら63%を取る。これは、顧客を抱えていることにどれだけの価値があるかを企業自身が示した数字で、その見立ては間違っていません。入金までの期間も計算に入れておきましょう。支払いは3か月目で、残高が25米ドルを超えて初めて振り込まれます。リーチに見合うならUdemyは新しい顧客と出会うための場として使い、リストは自分の手元に築いてください。TeachableとUdemyの比較記事では、同じトレードオフを並べて検証しています。

実際に使ってみた感想:Udemyにコースをアップロードしてみて、Udemyの集客に頼る場合の収益配分がいかに厳しいかを知りました。Udemyが宣伝して売れた分はほとんどを同社が取り、自分で宣伝して売れた分ははるかに多く手元に残ります。自前の集客の仕組みがなければ、まとまった収入を得るのは難しいでしょう。

私ならこう選ぶ

  • 最初に考えるべき問い:見込み客はすでにいますか。メールを読んでくれる人や動画を見てくれる人がいるなら、ここに挙げたどのサービスでもほぼ購入につなげられます。その場合は手数料で選び、代金をきちんと受け取れる中で最も安いものにしましょう。まだ見込み客がいないなら、手数料0%はなんの助けにもなりません。お金をかけるべきはマーケティング機能です。Kajabiとそれ以外を分けるのは、この一点です。
  • 決済代行が自分の販売拠点の国と、購入者が使う支払い方法に対応しているか確認しましょう。カード、ウォレット、現地の銀行決済など、購入者によって好みは異なります。たとえばPaystackはアフリカの対応市場で使える手段の一つですが、アフリカ全体で販売する唯一の方法ではありません。税務処理、現地通貨、販売責任(マーチャント・オブ・レコード)は、それぞれ別に確認すべき点です。

次に、1年間で実際にどれだけ売れそうかを見積もり、自分の価格で計算してみてください。料率と定額では、手数料の効き方がまったく違います。受講登録1件5米ドルは、2,000米ドルのプログラムならわずかですが、29米ドルのコースでは大きな負担です。年に10件なら、料率はほとんど気になりません。年に1,000件売れるなら、固定の年間ライセンスが圧倒的に安くなります。正解は販売数によってがらりと変わるので、料金ページを読む前に販売数を見積もっておきましょう。

  • 「0%」は条件まで二度確認する:プラットフォーム手数料、決済手数料、海外カード、サブスクリプション、オプションサービスを切り分けて考えましょう。そのうえで継続課金の移行を試してください。メールアドレスの一覧があっても、購入者から得た継続課金の承認まで引き継げるわけではありません。
  • プラットフォームの役割を見誤らない:プラットフォームは販売を処理するだけで、売上を生み出すわけではありません。売上を生む部分、つまり見込み客づくりについては、オンライン講座の販売ガイドで詳しく解説しています。
  • 公開前には、商品の種類、販売者と購入者の所在地、決済代行の対応範囲を含め、税務上の責任を確認してください。決済プラットフォームの税務機能は、計算や納付の一部を担っても、事業全体をカバーするとは限りません。そのうえで、マーケティングの自動化、コース作成、法人向け販売、WordPressサイトを自分で管理できる自由度のうち、自分の仕事に最も必要なものに合わせて候補を絞り込むのがおすすめです。

私が避けるとしたらUdemyです。広告と割り切って使うなら別ですが、Udemy経由で売れた分は63%を持っていかれ、購入者のメールアドレスも手に入りません。そこに置いたコースはどれも、自分ではなくUdemyの顧客基盤を育てることになります。

よくある質問

必須ではありません。決済リンクと動画をまとめたフォルダがあれば、コースは販売できます。LMSを使うメリットは、きちんとした決済画面、進捗管理、修了証、段階的なコンテンツ公開、そして購入者が再ログインできる場所が手に入ることです。手作業での管理の手間が月額料金を上回るようになったら導入を検討しましょう。最初に準備しておくべきことはオンライン講座の販売方法で解説しています。

想定する販売数で、月額料金と変動費を比べてください。現在、Teachable Starterは月額39米ドルに加えて7.5%のプラットフォーム手数料、Podiaの年払いMoverプランは月42米ドル相当に加えて5%がかかり、LearnWorlds Starterには受講登録ごとの手数料があります。WordPress系のソフトウェアなら、サーバー代と保守費用も加わります。必要な機能を備えた現行プランと請求期間で比較しましょう。

プラットフォーム手数料がかからない有料プランはいくつもありますが、決済手数料やその他の利用料は発生することがあります。販売数、アクティブな受講者数、継続課金、海外カード、税務サービスを含め、決済とプランの条件全体で比べてください。「0%」という見出しだけでは、総コストが最も低いとは言えません。

私が見てきたほぼすべてのケースで、商品より先に見込み客を持っていました。プラットフォームが担うのは決済の処理です。決済は購入までの流れの最後に起こるもので、購入のきっかけをつくるわけではありません。本当に効くのは、価格設定、オファー、メールリスト、フォローアップです。そのため私は、各ツールを機能の多さではなく、売上からいくら差し引かれるか、販売の妨げになる点がないかで評価しています。

メールリストは、たいてい移せます。継続課金の売上は、移せないことが多いです。Thinkificによると、Thinkific Paymentsで決済している受講者のサブスクリプションは、決済サービスを切り替えてもStripeへ自動移行されず、サポートによる移行が唯一の方法です。KajabiはStripeのサブスクリプションを取り込む方法は案内していますが、持ち出す方法は公開していません。Udemyでは書き出しデータにメールアドレスが含まれないため、メールアドレスすら持ち出せません。

Teachable純正の決済機能は、対象となる税金の徴収と納付を処理します。独自の決済代行を使う場合は責任の範囲が変わります。Thinkificなどのプラットフォームも、それぞれの条件で税務サービスや連携機能を提供しています。公開前に、販売者の国、購入者の所在地、商品の種類、そして誰が登録・申告・納付を行うのかを確認してください。

Alexandra Cserta

Alexandra Cserta

ソーシャルメディアマネージャー

アレクサンドラ・チェルタは、デジタルトランスフォーメーションと顧客体験に精通したマーケティングスペシャリストとブランドストラテジストです。ヨーロッパと北米の主要ブランドと協力して市場でのプレゼンスを強化してきました。